白髪染めで「失敗した!」と思うこと、ありませんか?
◎白髪染めは、同じ色、同じ明るさでも、髪質や白髪の量で明るさが変わります。
◎一度暗めに染めると、明るめの色にすぐには染め直せません。
◎全体は美容室で、根元はホームカラーで……とするならば、なおのこと色選びも慎重さが必要です。
では、白髪染めはなぜ染め直しが難しいのでしょうか?
また、何に気をつけて白髪染めを選べばいいのでしょうか?
今回取り上げるのは、アルカリ剤+化学染料+オキシドールで構成されたアルカリ性の白髪染めです。
美容室はもちろんホームヘアカラー剤としても、広く一般で使われている製品です。
【この記事から分かること】
◎白髪と白髪染めの特徴
◎白髪染めの色選びのコツ
◎リタッチ用ホームカラーの色選びのコツ
◎ヘアケア用ヒアルロン酸の使い方
この記事は、岡山で40年ディーラー&メーカーをしているスミダヤが書いています。ヒアーズラック(ヒアルロン酸原液)をWEB限定で販売しています。
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目次
1|白髪染めの染め直しはなぜ難しいか?
1-1|暗い染料は脱色しにくい
1-2|暗い色と明るい色では染料の量に違いがある
1-3|色選びに迷ったら明るい色にする
2|白髪染めの色選びは白髪の量、髪質で変わる
2-1|白髪の量で変わる髪の明るさ
2-2|髪質でも色が変わる
2-3|白髪ってどんな髪質なの?
3|ホームカラーでリタッチする時の色選びのコツ
3-1|毛先に色ムラができる
3-2|根元と毛先、同じ白髪染めの色選びをしても色ムラができる
3-3|ホームカラーのカラーチャートは白髪の量で明るさが変わる
3-4|ホームカラーの色選びも迷った時は明るめがおすすめ
3-5|うまく染まらない時はこんなことに注意
4|ヘアケア用ヒアルロン酸の効果
4-1|白髪染めにも使えるヒアルロン酸
4-2|気軽に使えるヘアケア用ヒアルロン酸原液
4-3|初回限定1,500円でヒアルロン酸をお試しできる!
5|まとめ
1.白髪染めの染め直しはなぜ難しいか?
暗い染料は脱色しにくい
「白髪染めをしたら思った以上に真っ黒になった。すぐにでも染め直して明るい色にしたい!」
こういうお悩みはよく耳にします。
白髪染め、暗い色から明るい色に染め直しができるか?というと、実はかなり難しいです。
その理由は、化学染料を落とす薬剤が(あんまり)ないからです。
テレビやネット、街中でも、おしゃれなブリーチをよく見かけます。
同じように脱色したらいいんじゃない?と思われるかもしれません。
ブリーチは髪を黒くするメラニン色素を壊すことで脱色しています。
一方、白髪には、ブリーチで壊すことのできるメラニン色素が、もともとありません。
白髪は、ジアミンなどの化学染料が髪の内部で巨大化し、キューティクルの外へ抜け出せなくなって、黒く見えるようになります。
そのため、髪色を染め直すには、ジアミンなどの化学染料を落とす作用が必要になります。
ですが、そのようなお薬はあまりありません。
明るめの色に染め直す場合は、2~3カ月くらいかかるかもしれませんが、自然に染料が色落ちするのを待っていただくことになります。
暗い色と明るい色では染料の量に違いがある
ところで、白髪染めとおしゃれ染めの違いって何だと思いますか?
違いは、白髪を染めることを想定しているかどうか、にあります。
白髪を染めることが最大の目的であれば、ブラウン系、イエロー系、レッド系などどんな色であれ、暗さが必要になります。
白髪が染まるかどうかは、色の明度で決まります。
暗い色だと黒っぽく染まるし、明るい色だと白髪は染まりにくいけど、周りの髪色も明るいので目立ちにくくなります。
色はブラウン系でも、イエロー系でも、レッド系でも、パーソナルカラーやお好みで選んでいただければいいと思います。
そして、暗く染め上げるには、化学染料の配合比率を上げることが大切。
白髪染めはブリーチ剤は少なく、染料は多く配合されたお薬を使って、全体的に暗い色に染め上げます。色持ちもいいです。
それに対して、おしゃれ染めは白髪を黒くする必要がありません。
もちろん染料も大事ですが、明るい色に染めるにはブリーチ剤が欠かせません。
お薬の内容量の違いも、白髪染めで暗く染まった髪色が、すぐには染め直せない理由のひとつになります。
白髪染めの色選びに迷ったら明るい色にする
こうなってくると、白髪染めの色選びは、ご自分が思っているよりも少し明るめの色をお試しいただく方が、失敗が少ないかもしれません。
気になっている色の、だいたいひとつ明るめぐらいが、ちょうどよく仕上がるとのこと。
明るめの色だと、白髪が染まりにくい一面もありますが、髪色が全体的に明るいので、白髪も目立ちにくくなります。
ご参考になさってください。
2.白髪染めの色選びは白髪の量、髪質で変わる
白髪の量で変わる髪の明るさ
白髪の量で、同じ白髪染めを使っても仕上がりが変わってくるってご存じでしょうか?
ホームカラーメーカーのhoyu公式サイト(≫こちらをクリック)によると、同じ白髪染めでも、白髪が少ないと髪色は暗く、白髪が多いと髪色は明るく染まるそうです。
白い画用紙を絵の具で塗ると、思い通りに発色しますが、黒い画用紙の場合、そうはいきません。
白髪染め世代の髪色が、純粋な黒ということはほぼありません。
たとえカラーリングをしていなくても、茶色っぽく色が抜けやすいです。
明るめに染めたい場合は、ご自分の白髪の量も視野に入れて、希望よりも一つ明るめの色をお選びになった方がいいかもしれません。
髪質でも色が変わる
髪質によっても、白髪染めの明暗は変わってきます。
ツヤやコシがあって、しっかりした髪質の方は、キューティクルが整っていたり、メラニン色素が多かったりして、白髪染め、おしゃれ染め、どちらも染まりにくい特徴があります。パーマもかかりにくいです。
こうした髪質の方は、赤みが出るそうです。
反対に、柔らかったり、細かったり、くせ毛の方は、染まりやすく、黄みが出やすいとのこと。
白髪ってどんな髪質なの?
先ほど白い画用紙は何色の絵の具でも使えるなどと書きましたが、白髪は画用紙ではありませんし、白髪染めのお薬は絵の具でもありません。
白髪は明るい色だとなかなか染まりにくい!暗い色でないと染まりません。
白髪にはこんな特徴があります。
資生堂と勝岡憲生教授(北里大学医学部皮膚科)の共同研究(2004年)https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000000470/470_n0m42_jp.pdf
◎ 白髪の発生率には部位によって差があり、特に後頭部では少ない。
◎ 白髪の直径は黒髪よりも太い。
◎ 白髪の伸びる速度は黒髪よりも速い。
◎ 白髪の断面の形状は、黒髪よりも偏平な傾向にある。
断面がひらべったいというのは、黒い髪がそうめんで、白髪はうどん……みたいなイメージでしょうか?
確かに生えはじめは分け目、頭頂部、生え際が目立つイメージがあります。
それにしても、白髪は、伸びるのが早い、直径が太いだなんて、嫌な特徴です。目立つ要素は色だけではなかったなんて。
白髪が染まりにくいのは、もうひとつの特徴が関係しています。
◎ 白髪は撥水毛になりやすい
撥水毛とは、水分をはじく性質をもった髪の毛のこと。
そのため、トリートメントなどの栄養成分が、撥水毛の内部には浸透しにくくなります。
また、水をはじく性質のある撥水毛は、普段から白髪内部の水分量が少なく、乾燥がしがちです。
撥水毛が増えると、髪の毛が広がりやすくなり、スタイリングしにくくなります。
こうした撥水毛は、白髪に限らず、黒髪、カラーリングされた髪でもなりますが、白髪は特になりやすいといわれています。
ヘアカラー剤(特におしゃれ染めなどの明るめの色)が髪に比べて白髪には作用しにくく、染まりにくい理由は、白髪が撥水毛になりやすいからです。
だから、白髪染めは染料が多めに配合されており、仕上がりも暗い色になるのです。
▼白髪染めと髪の傷みやすさについての記事もあります▼
≫「白髪染めで髪が傷むのはなぜ?自分でできるホームケアとヒアルロン酸」
3.ホームカラーでリタッチする時の色選びのコツ
全体は美容院で染めて、根元だけのリタッチはホームカラーで……という方も少なからずおられると思います。
3週間もすれば、分け目や生え際の白髪が目立つようになるからです。
その際、どのように色や明るさを選んでいますか?
全体的に明るめなのに、根元だけやけに暗くなったり、根元は明るいのに毛先が暗くなったり、思い通りには染まりにくいものです。
毛先に色ムラができる
前回のリタッチもホームカラーだった。同じ色で染めたら色ムラにはならないはずです。
ですが、そうとはいい切れないのが白髪染めの難しさ。
白髪染めをしてから日数が経つと、髪色はどんどん褪色して明るくなります。
中でも、傷みやすい毛先は、特に色落ちが早いです。
だから、根元の白髪だけホームカラーで染めても、毛先は明るくなったままで、色ムラになってしまうことがあります。
たとえ、前に使ったホームカラーと同じ色、同じ明るさの白髪染めを使って、根元と毛先では色が合わないのです。
根元と毛先、同じ白髪染めの色選びをしても色ムラができる
だからといって、根元から毛先まで同じお薬で一緒に染めると、毛先だけ暗く沈んでしまいます。
毛先が褪色で明るくなったといっても、一応、毛先は黒~茶色です。それに引き換え、根元は真っ白。
両者を同じ色のお薬で染めると、根元は明るく、毛先は暗く染まります。
これはこれで色ムラになるのです。
根元と毛先の色ムラを減らすには
前に使ったホームカラーと同じ明るさのものを使っても、日が経つにつれて髪から色味が抜けていて、色ムラになってしまう……。
では、どうすればいいのでしょうか?
解決策は2つあります。
◎同じお薬で染めるなら、時間差つけて毛先にお薬を付ける時間を少なめにする
お薬は根元から付けて、毛先につける時間を減らしてしまいます。
そうすることで、根元の明るさに比べて毛先が暗くなりすぎることを防ぎます。
じゃあ具体的に何分ぐらいの時間差をつけるかとか、量を変えるかとか、細かいことを考えると、これはこれで難しいですよね。髪質、傷み具合だけでなく、季節や室温によっても染まり具合が変わってくるそうです。
そこで、もう1点。
◎根本はひとつ明るめの白髪染めの色選びをする
色を部分ごとで変えた方が自然に仕上がるって、不思議なことですね。この方が手っ取り早いかもしれません。
ホームカラーのカラーチャートは白髪の量で明るさが変わる
こういう場合の色選びはより難しいです。前と同じというわけにはいきませんから。
ドラッグストアなどのヘアカラー剤の売り場コーナーには、さまざまなカラーチャート色見本が置いてあります。
それを元に、ご自分の髪に当てて鏡で違和感がないかをよく確認するしかありません。
しかし、このカラーチャートはベースとなる髪が100%白髪に染めたものや、30%白髪に染めたものがあるので注意が必要です。
ご自分の髪が10%くらいしか白髪がないのに、30%白髪に染めたカラーチャートで色を合わせて薬剤を選ぶと、思ったより暗く染まってしまいます。
逆に60%くらい白髪があるのに30%白髪に染めたカラーチャートで色を合わせて薬剤を選ぶと、明るく染まってしまいます。
カラーチャートのベースの白髪の量を考えて色選びをしてください。
ホームカラーの色選びも迷った時は明るめがおすすめ
そんなめっちゃ難しい!
ですよね。ご自分の白髪量が何%程度のものかなんて、はっきりいって分かりません。白髪なんて気になり始めたら、精神的には200%くらいの破壊力がありますもの。
白髪染めの色選びで困ったら、基本に立ち返ります。
暗くなりすぎると染め直せない!明るめでチャレンジ!これに尽きます。
美容室での白髪染めもホームカラーも同じです。
白髪染めの色選びで大きく間違うと、特に暗くなりすぎた場合にはリカバリーが難しいのです。
暗くなりすぎると次回美容室に行かれたときにも明るく戻すのはプロの美容師さんでも困難です。化学染料を落とすお薬があまりないからです。
ただし、美容室で使われるものと比べて、市販の白髪染めはベースの白髪量が多少チャートと違っても大きな差になりにくいように調合されているものが多いです。
理由は、美容室の薬剤と比べて、ホームカラーの場合、ブリーチ力と染毛力を高めているから。
ですが、その分傷みやすいということでもあります。
うまく染まらない時はこんなことに注意
白髪染めの色選びはうまくできていても、うまく染まらないときもあります。
◎白髪染めの使う量が少ないとうまく染まりません。白髪の多い部分は多めに塗布してください。
◎放置時間が短かいと染まらなかったり、色落ちしやすかったりします。
◎室温によっても染まりやすさが変わります。特に冬場、気温が低いと染まりにくいので、放置時間を長めに。
はぁ~……考えただけでも大変です。
できることならプロにお願いしつつ、状況に応じて自分でできたら、鬼に金棒でしょうか?
白髪の量、髪質、色落ちの仕方、髪の部分ごとの染まり方の違い、気温、お薬の量、ダメージのケアなどなど……そんなことを注意しながら、きれいに白髪を染め上げる美容師さん。ホント職人技ですね。
4.ヘアケア用ヒアルロン酸の効果
スミダヤではヒアーズラック(ヒアルロン酸原液)をWEB限定で販売しています。
50mlで110回プッシュできます。
白髪染めで疲れた髪の毛、頭皮をしっとりと潤うヒアルロン酸。ぜひ一度お試しください。
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ヒアルロン酸の特徴は保水力です。
髪や頭皮の表面にとどまって保水し、その上からトリートメントや皮脂膜が覆うことで保湿効果がアップ。
白髪染めを繰り返してダメージを受けた髪や頭皮を癒してくれます。
白髪染めにも使えるヒアルロン酸
白髪染めの際、ヒアルロン酸を混ぜてお使いになることもできます。
特に、乾燥しやすい髪質の方や、髪質が細くてやわらかめの方におすすめの使い方です。
ヒアルロン酸の保水力が髪表面に水のベールをまとわせて、しっとり感が出ます。ぜひお試しください。
白髪染めといってもいろいろなタイプがありますよね。
混ぜやすいタイプの場合はヒアーズラック(ヒアルロン酸原液)2プッシュを混ぜ合わせてください。
あとはいつも通りです。白髪染めの使用法に従ってお使いください。
では、直接お薬がコームに出てくるなど、ご自分で混ぜないタイプの白髪染めは?
そんな時は、まずヒアーズラック(ヒアルロン酸原液)3プッシュを髪全体に直接つけてください。その後、白髪染めのお薬をつけてください。
髪だけでなく手にもヒアルロン酸がなじむので、お薬に混ぜる場合よりも多めです。もちろん、髪だけでなく、手でも、お顔でも、ヒアルロン酸は問題なく使えますので、どこについても心配ありません。
美容室で白髪染めをなさる場合もお使いになれます。商品を持って行って、お店で入れてほしいと伝えたら、混ぜ合わせてもらえるはずです。
気軽に使えるヘアケア用ヒアルロン酸原液
スミダヤが販売しているヒアーズラック(ヒアルロン酸原液)は原液処方なので、ご自分に合ったいろいろな使い方ができます。
◎シャンプーに混ぜる
ヒアルロン酸は粘性がとても強く、ドロッとしたテクスチャーです。これをお手持ちのシャンプーに1プッシュ加えることで、シャンプーの泡がねっとり、濃厚になります。
白髪染めで繊細になった髪の毛も、弾力ある泡でやさしく洗えます。
なお、シャンプーだけでなく洗顔ソープに入れるのもおすすめです。泡が気持ちがいいし、保湿効果もアップします。
◎トリートメントに混ぜる
お手持ちのトリートメントに2~3プッシュ混ぜてお使いください。
トリートメントのサラサラ感に加えて、しっとり感がアップします。
毎回使い続けると、髪のまとまりがよくなり、朝のスタイリングもお手軽になります。
◎そのまま塗る
タオルドライ後、ドライヤーをかける前に、毛先を中心に塗布してください。ツヤやかで、ふんわりとした仕上がりになります。
▼【髪は水分量が少ない!?】髪の水分量とヒアルロン酸の使い方についての記事もあります▼
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5.まとめ
年を重ねると誰もが直面する白髪染めの問題。
白髪染めの色選びに迷ったら、思い描く色より少し明るめを選ぶと失敗が少ないとのこと。
根元だけホームカラーでリタッチする場合も同じです。
白髪染めはどうしてもダメージにつながります。白髪染めの前、後にヒアルロン酸をヘアケアに取り入れて、髪を保水しませんか?
ご自分なりの白髪染めとの向き合い方を見つけて、これからも髪の美しさ、健康を守っていただけますように。
株式会社スミダヤ
岡山市南区泉田365-5
0120-17-5190